2018年4月25日

ミニ解説会「アサリの中のカクレガニ」を開催しました。

4月21日に、ミニ解説会「アサリの中のカクレガニ」を開催しました。カクレガニは、二枚貝に寄生するカニの仲間です。身近なところでは、料理された二枚貝の中から見つかります。解説会では、1階に展示中のカクレガニ標本の近くで、写真や動画を使ってその種類や生態をお話ししました。午前・午後合わせて45名がいらっしゃいました。

次回の解説会は5月の予定です。詳細は当館ウェブサイトでお知らせいたします。【脇】

2018年4月22日

三重県総合博物館の企画展に協力

三重県総合博物館では、4月14日(土)から『第19回企画展 知ってる貝!見てみる貝!貝のヒミツ』が開催されています(6月17日(日)まで)。
当館は、日本住血吸虫の中間宿主であるミヤイリガイの標本と、関連画像の提供で協力しています。【脇】

三重県総合博物館
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/

2018年4月4日

カクレガニ展示標本入れ替え

1F展示室「寄生虫の多様性」では、二枚貝に寄生するカクレガニを展示しています。しかし、標本が1963年採集と古く、若干痛んでいました。
そこで、3月29日に写真の新しい標本と取り替えました。これは2015年4月に採れたカギヅメピンノというカクレガニで、トリガイに寄生していました。大きい方がメスで、小さい方がオスです。私が韓国の済州大学校で研究をしていたときに、現地の貝類研究者や学生さんと一緒に採集したものです。

4月21日のミニ解説会では、カギヅメピンノを含めたカクレガニについてお話します。興味をお持ちの方はご参加ください。【脇】
https://kiseichukan.blogspot.jp/2018/03/blog-post_23.html

2018年4月1日

新種のダニ、都内の公園で発見

カタツムリに寄生するダニの新種記載論文が、Zootaxa vol. 4402 No.1(動物分類学の専門誌:ニュージーランド)で発行されました。これは脇司(私)、蛭田眞平 研究員(国立科学博物館)、島野智之 教授(法政大学)の3名の共同研究です。




このダニ(写真)は、2016年6月に、目黒寄生虫館の近所にある都立林試の森公園で、カタツムリに寄生していたところを発見されました。和名はワスレナカタツムリダニです。「たくさん採れるのに誰からも注目されてこなかったので、もう二度と忘れられることのないように」と願いを込めて付けました。学名は東京にちなんでRiccardoella tokyoensis(トウキョウエンシス:東京の、と言う意味)としました。

なお、このダニの仲間は、人体への寄生例は報告されていません。
記載論文の要旨(英語)は、以下のリンク先で読むことが出来ます。【脇】
https://biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.4402.1.8