2019年12月8日

宇都宮で魚類寄生虫の講習会




 12月5日(木)に栃木県庁で「とちぎ食品安全セミナー」として「あなたの近くにも? 食品から感染する寄生虫」という題目で、アニサキスによる食中毒や日本海裂頭条虫(サナダムシ)など、魚の生食によって感染することがある人体寄生虫についてお話しました。高校生から年配の方まで150名ほどの参加がありました。特にアニサキスに関心が高かったので、去年多かったカツオ刺身が原因の食中毒は、今年は発生件数がずっと少ないことを説明しました。上記の寄生虫のほか、人に寄生しないものの目について売れなくなる寄生虫についても、標本を持参して「実物」を見ていただきました。魚の生食による食中毒のリスクを過度に警戒するあまり、魚食を避けないでほしいとお伝えしました。 【小川】

2019年12月5日

ミニ解説会『現代美術作家・黒沼真由美氏が語る、レース編みの寄生虫たち』(12/14)のお知らせ


 12月5日(木)から、当館の日本海裂頭条虫標本の美しさに感銘を受け、『生物学的レース編み』の製作を始めた現代美術作家・黒沼真由美氏の作品展が、1階展示室で開催されます。様々な生物のレース編みを製作中の黒沼氏に、作品の解説とともに、寄生虫標本の繊細さや美しさについて語っていただきます。

日時: 2019年12月14日(土) ① 10:30~ ②13:00~ (各回約10分)
場所: 1階展示室
予約・参加費: 不要
講師: 黒沼真由美(現代美術作家)

2019年12月4日

ミニ解説会『フクロムシってどんなムシ?』を開催しました


 11月30日に、ミニ解説会『フクロムシってどんなムシ?』を1階展示室で行いました。フクロムシは複雑な体の形をしており、近年ではX線CT装置を用いて観察が行われていることや、寄生されたカニはフクロムシを守るような行動をとることを紹介しました。午前・午後合わせて約30名の方々にお越しいただきました。
 次回は12月14日(土)の予定です。詳しくは当館ウェブサイトでお知らせいたします。【高野】

2019年11月24日

ニューカレドニアで行われた生物多様性調査に参加しました


 10月26日から11月19日まで、ニューカレドニアのクマックで実施された生物多様性調査(Koumac 2.3 Expedition)に参加しました。パリ国立自然史博物館のPhilippe Bouchet教授が主催した大規模な調査で、15国籍51名の研究者・技術者が集い、貝類と甲殻類を採集しました。私の研究対象である寄生貝も50種以上見つかりました。写真はウミシダに寄生するハナゴウナ類の一種です。得られた標本は形態により分類され、その後遺伝子解析が行われます。【高野】

調査HP(フランス語):
http://nouvellecaledonie.laplaneterevisitee.org/fr
「CARNET DE BORD」の「Koumac」より調査のブログを、「PARTICIPANTS」の「Koumac 2019」より参加者一覧を見ることができます。

2019年11月22日

論文が発表されました:寄生貝の世界最深記録

 千島・カムチャッカ海溝の水深5,100~9,500 mに生息する巻貝類の多様性を調べた論文が、Progress in Oceanographyに掲載されました。採集された巻貝は86種に分類され、私の研究対象であるハナゴウナ科の寄生貝も6種がみつかりました。うち1種は約8,730 mより得られ、寄生性貝類の世界最深記録となりました。
 本研究は東京大学大気海洋研究所と琉球大学、国立科学博物館の研究者と共同で行われました。東京大学大気海洋研究所のホームページで詳しく紹介されていますので、あわせてご覧ください。【高野】

紹介ページ:
https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/topics/2019/20191114.html

論文へのリンク(英語の要約を読むことができます):
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0079661119302307