2026年5月14日

オーストラリアからお客様

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 少し前のことになりますが4月30日、クイーンズランドにあるバーゴファー医学研究所のキャサリン・ゴードン博士が来館されました。ゴードン博士は熱帯分子寄生虫学研究室で主席研究員を務め、オーストラリア国内では糞線虫、ラオス、カンボジア、フィリピンでは住血吸虫の制圧に向けた対策に取り組んでいらっしゃいます。そこで、日本住血吸虫症予防のためにこども向けに作られた小冊子「俺(わし)は地方病博士だ」(山梨地方病研究部,1917年)をご覧に入れたところ、カンボジアの子供たちに見せているメコン住血吸虫予防のアニメーションを見せてくれました。【倉持】

2026年5月1日

諏訪市でのカエル採集

 

 425日に寄生虫調査用のカエル採集のために、長野県諏訪市へ出かけました。当日は穏やかで気持ちの良い晴れでした。

 調査を行った水田では所々でカエルが鳴いていましたが、なかなか姿を確認できませんでした。それでも、なんとかヒガシニホンアマガエルを2匹捕まえました。

 採集したカエルは後日館で解剖しましたが、残念ながら寄生虫は全く取れませんでした。気を落とさずに採集を続けていきたいと思います。【佐田】

諏訪湖


水田の様子。矢印のところに猫がいる。

2026年4月23日

日本貝類学会令和8年度大会に参加

 4月18~19日、和歌山県白浜町で開催された日本貝類学会令和8年度大会に参加しました。私(髙野)は「ウツブシシタダミ属Moerchia(トウガタガイ科)の系統的位置」という題で口頭発表したほか、共同研究者と今後の打ち合わせを行いました。前日17日は編集会議と評議員会に参加、大会後の20日は京都大学の瀬戸臨海実験所周辺で調査を行い、寄生性の巻貝類を採集しました。【高野】

2026年4月16日

マレーシアでドレッジ調査


 4月5~10日にかけて、マレーシアのランカウイ島でドレッジ調査を行いました。本調査は(公財)長尾自然環境財団による活動「マレーシアにおける海生無脊椎動物の生物多様性」(代表:国立科学博物館 藤田敏彦博士)の一環です。
 現地で船をチャーターし、島の北部と南部の計15地点で調査を行い、参加者が研究対象とする棘皮動物・軟体動物・貝形虫を中心に採集しました。また出港前などに、船着き場近くのマングローブ環境でも生物調査を実施しました。ホテルに戻ってからは、各々が専門とする生物について生体の写真を撮影し、標本を作製しました。
 調査地は細かな泥底で、生物がほとんど見られない地点もありました。それでも、私(高野)が研究している寄生性巻貝類をはじめ、様々な巻貝・二枚貝・ツノガイを得ることができました。日本には分布していないと思われるものも多く含まれます。マレーシアでの生物調査は今後も続きます。どのようなものに出会えるのか、最終的にどのような生物相が明らかとなるのか、とても楽しみです。【高野】

2026年4月1日

農林水産省と「食品安全シンポジウム」を共催しました

 「見えない敵と加熱/冷凍の科学〜寄生虫・カンピロバクターから身を守る〜」と題したこのシンポジウムは、3月19日に東京新宿区のコモレ四谷タワーで開催されました。寄生虫や細菌類をよく理解することで、食中毒を未然に防ごうというのが趣旨です。第1部では、麻布大学獣医学部の森田教授が鶏肉の生食が原因で起こるカンピロバクター食中毒について、立命館大学食マネジメント学部の和田教授が心理学の立場から食の安全と安心について、私(倉持)はアニサキスやクドアなど寄生虫についてそれぞれ講演し、第2部は消費科学センターの井岡理事を交えてのパネルディスカッションでした。食品業界、食品衛生にかかわる各種団体、行政などの方々に一般の方々、合わせて70名近くお集まりいただき、加えてオンライン参加の方々。食中毒問題が深刻で、皆さんのご心配が覗われました。正しい知識で正しく予防。これは当館設立の趣旨の一つでもあり、改めて皆さんに伝えられて良かったです。【倉持】