2022年6月29日

沖縄本島で寄生貝調査

 


 6月13日から18日にかけて、沖縄本島で寄生貝の生態調査を行いました。梅雨真っ盛りでしたが前半は好天に恵まれ、しっかりデータを得ることができました。
 リーフでの調査では、ゴマフヒトデに寄生するヒトデナカセなどが採集できました。また雨の日には、移動中いろいろな陸貝に出会うことができました。下の写真はアオミオカタニシです。葉っぱに似て淡い緑色をしていますが、これは軟体(身)の色で、殻は半透明で無色です。【高野】



2022年6月12日

特別展「神出鬼没・変幻自在 芽殖孤虫に迫る」開催(6/12~)

 感染事例が少なく、致死率が高く、感染経路は不明で成虫も見つかっていないという、長年謎に包まれてきた寄生虫 ― 芽殖孤虫。昨年、最新のゲノム解析によって実体の一部が解明されました。
 その研究成果は当館刊行物「むしはむしでもはらのむし通信」第201号でご紹介していますが、実物の標本と資料をご覧いただくために、この特別展を企画しました。
 合わせて隣接の情報コーナーでは「"DNA解析"って実際に何をやっているの?」と題して、上記の研究にも用いられた「DNA解析」などの手法について、ポスターとタッチパネルで紹介しています。 【巖城】

期間 : 2022年6月12日(日)~(終了日未定)
場所 : 1階 特別展示スペース

https://www.kiseichu.org/single-post/20220610

2022年6月1日

日本寄生虫学会大会に参加しました

 5月28〜29日に帯広市のとかちプラザで開かれた、第91回日本寄生虫学会大会に参加しました。昨年同様にハイブリッド開催で、私(倉持)は現地参加、ほかはオンライン参加しました。当館からの発表は以下のとおりでした。

髙野・佐田研究員:アニサキス属とシュードテラノバ属(線形動物門:アニサキス科)はそれぞれ非単系統群である(口頭発表)

小川名誉館長・佐田研究員ほか:飼育中のイトウに寄生していた単生類Discocotyleについて(ポスター発表)

倉持:黒潮流域のオキアナゴから得られたPseudosteringophorus属二生吸虫の未記載種(ポスター発表)

 また、青山学院大学の飯島 渉教授主催のシンポジウム「リンパ系フィラリア症の征圧は海を越えて:歴史学から見る長崎県、愛媛県、済州島(韓国)の例(原題は英語)」ではコメンテーターを務め、さらに、当館で今年1月から実施した特別展「済州島の象皮病」も会場内でご披露しました。【倉持】



2022年5月22日

奄美大島と喜界島で野外調査

 


 5月16日から20日にかけて、奄美大島と喜界島で寄生貝の調査を行いました。この日程は大潮にあたり、一年のうち昼間に最も潮が引く期間の一つでした。
 今回は、標本の採集と、巻貝が宿主のどの辺に付着しているのかについてデータを採ることを目的としました。梅雨に入っていることもあり日程の前半は雨風に打たれましたが、後半は良い天気に恵まれ、クモヒトデに寄生する種などを得ました。この貝は長い吻(口)を宿主体内に差し込んで付着しているのですが、その吻はどこまで伸びているのだろうか?というのが最近の興味です。【高野】

2022年3月26日

白鳳丸による調査航海に参加


  3月6日から17日にかけて実施された深海調査(白鳳丸KH-22-5次航海)に参加しました。オミクロン株の蔓延を受け、複数回のPCR検査のほか、出港地で5日間自主隔離を行ってからの乗船でした。
 今回は、使用する機器への習熟を主目的とした航海でした。秋に次の航海が控えていますが、その際に活躍する予定の、これまであまり使用経験のない機器を用いた生物採集の流れ、問題点などを把握しました。無事にサンプルも得られましたので、今後研究に生かしていこうと思います。
 駿河湾での調査中には、綺麗な富士山を拝むことができました。【高野】