2024年3月17日

第93回日本寄生虫学会大会に参加しました

 本大会は去る3月9〜10日、順天堂大学本郷キャンパス(東京都文京区)で開催され、当館から研究員全員と私、倉持が参加しました。大会では、一般演題(口頭発表とポスターセッション)のほか、シンポジウム、特別講演、海外招聘講演などが行われ、どれも大盛況で素晴らしい大会でした。
 当館からは、髙野ほかによる「クロナマコを宿主とするハナゴウナ科腹足類2種の寄生部位と系統関係」と、倉持・髙野・佐田ほかによる「テナガダコから得られた大型の未成熟線虫について(続報)」発表しました。
 また大会前日の8日には、同じ会場でサテライトミーティング、寄生虫分類形態談話会第92回例会を主催しました。日本獣医生命科学大学の常盤俊大先生によるご講演「珍種からせまるコクシジウム類の多様性」もたいへん好評でした。
【倉持】

2024年3月16日

国立研究開発法人 水産研究・教育機構(三重県)の新田理人博士が来館されました

 3月8日には国立研究開発法人 水産研究・教育機構(三重県)の新田理人博士が午前中に来館され、魚類の単生類標本を観察すると共に、当館からはそれらの標本の貸出を行いました。また、新田さんが研究論文に使われた標本を登録のため受領しました。この日は午後から日本寄生虫学会大会(3月9~10日)のサテライトミーティングがあったため、短時間で集中して標本を観察されていました。 【巖城】

2024年3月15日

北海道大学大学院理学院の北悠樹さんが来館されました

 3月7日に北海道大学大学院理学院・博士課程の北悠樹さんが来館されました。3月9~10日に都内で開催された日本寄生虫学会大会のため上京され、それに合わせての訪館です。山口左仲博士標本コレクションから魚類の鉤頭虫標本を観察されたほか、当館の髙野研究員が魚類から採集した鉤頭虫標本も観ていただきました。共同研究のきっかけになれば喜ばしいことです。 【巖城】

2024年3月7日

杉並保健所のシンポジウムで講演

 
 3月2日、東京都の杉並保健所が主催した「食の安全を考えるシンポジウム」にて、「話題の寄生虫ってどんなもの?」という題で講演しました。区民の方を中心に約40名にお集まりいただき、寄生の定義や寄生虫の多様性、生態や感染状況についてお話ししました。食中毒事件数トップのアニサキスのほか、ジビエや魚介類の生食により感染しうる寄生虫を紹介しました。個々の虫の特性を把握し、寄生虫を正しく恐れる一助になれば嬉しく思います。【高野】

2024年3月1日

日本大学の松本淳先生と医動物学研究室の皆さんが来館されました

 2月28日に、日本大学 生物資源科学部獣医学科 医動物学研究室 教授の松本 淳先生と専任講師の増田 絢先生ほか、研究室の皆さん12名が来館されました。研究室に滞在中のネパール研修生の研修も兼ねての見学です。展示室を自由に見ていただいた後、地下の標本庫・書庫や、改築したばかりの4階実験室・資料室などをご案内し、当館では展示をしているだけでなく、標本や資料の収集と管理や、研究も日々行っていることをお話しました。学生さんの1人は当館グッズの「シーラカンスの単生虫Tシャツ」を着てくださっていて、嬉しかったです。【巖城】