2017年11月23日

ミニ解説会「人間に寄生するサナダムシ3種について」を開催しました


 11月18日に「人間に寄生するサナダムシ3種について」というテーマでミニ解説会を行いました。私(巖城)が,人の寄生虫として古くから知られる3種類の"サナダムシ"(日本海裂頭条虫、有鉤条虫、無鉤条虫)のことを、その歴史も交えながらフリップボードを用いてお話ししました。この日はあいにくの天気ではありましたが、午前は27名、午後には15名の皆様がお集りくださいました。
 今後の解説会の予定は,当館ウェブサイトでお知らせいたします。【巖城】

2017年11月16日

寄生虫学会東日本支部大会で発表しました

11月3日に相模原市で開催された第77回日本寄生虫学会東日本支部大会で,当館の3名がそれぞれ次の演題で口頭発表を行いました。
 
・「ブリハダムシ Benedenia seriolae の宿主 ―
登録標本と新たに採集した標本からの考察」(小川和夫)
・「ヒバカリ Hebius vibakari vibakari(有鱗目,ナミヘビ科)に寄生した線虫 Hexametra
quadricornis について」(巖城 隆)
・「ナメクジ科陸貝に寄生するカンセンチュウ目線虫と、宿主の分類の問題点」(脇 司)

 また,当日は赤痢アメーバ,サルマラリアおよび条虫症について教育講演も行われ,最新の知見を学んで来ました。【巖城】

2017年11月13日

自然教育園 生物相調査


 11月1日~2日に都内,白金の国立科学博物館附属自然教育園で,科博の倉持先生と共同で生物相調査を行いました。魚類やネズミ類はトラップ(わな)を仕掛け,,陸貝類は脇研究員が場所を直接探索して採集しました。採集された動物はすぐに解剖し,寄生虫を検出します。モツゴ(魚類)やドブネズミ(ほ乳類),ヒカリギセル(陸貝類)などから検出された寄生虫について,今後詳しい形態観察や遺伝子解析を実施予定です。生物相調査は来年度まで続きます。【巖城】

2017年11月10日

ミニ解説会「人間に寄生するサナダムシ3種について」(11/18)のお知らせ


 当館展示で注目される全長約8.8メートルの"サナダムシ"ですが,人の寄生虫として古くから知られるサナダムシには主に3種類あります。
 サナダムシにも歴史あり。案外知られていないサナダムシのことをお話しします。【巖城】

日時:11月18日(土)①10:30~ ②13:00~ 各10分程度(2回とも同じ内容です)
場所:1階展示室(開始時刻にお集まりください)
予約不要・参加費無料

2017年11月8日

オホーツクの魚の寄生虫調査を行いました


 10月16日~21日、東京農大オホーツクキャンパスの施設をお借りして、オホーツクの魚の寄生虫調査を行いました。網走や常呂(ところ)の漁協から購入したマフグを30尾調べ、ヘテロボツリウム属単生類、アニサキス、寄生性甲殻類などを採集しましたが、残念ながら目的とする住血吸虫はまったく見つかりませんでした。また挑戦です。ヌマガレイやサケの寄生虫も調べました。18日には「オホーツクの魚の寄生虫は面白いぞ」というタイトルで講義をしました(約70名参加)。海洋水産学科の渡邉先生、松原先生、学生の皆さん、お世話になりました。【小川】