ナマコには、貝だけでなく様々なグループの動物が寄生します。二枚目の写真はナマコウロコムシというゴカイの仲間です。ナマコの体表に付着し、その表皮を摂食することが知られています。【高野】
2018年6月27日
沖縄本島で調査
6月12日から18日まで、沖縄本島の潮間帯・潮下帯で棘皮動物に寄生する巻貝類の調査を行いました。一枚目の写真はオオツマミガイというハナゴウナ科の一種で、宿主であるナマコの体液を吸って生活しています。
2018年6月24日
高知県での陸貝採集
6月8日~11日にかけて、高知県にて、陸貝寄生虫を調べるための採集調査をしてきました。関東には分布していないコンボウギセルなどの陸貝が採集できました。
採集した陸貝は研究室内で解剖されます。内部に寄生虫がいた場合には標本化されます。【脇】
採集した陸貝は研究室内で解剖されます。内部に寄生虫がいた場合には標本化されます。【脇】
2018年6月22日
当館ウェブサイトで「はらのむし通信」バックナンバーを公開しました
6月21日から、定期刊行物「むしはむしでも はらのむし通信」のバックナンバーのうち、第180号(2000年)から第190号(2010年)をPDFファイルとして公開いたしました。下記のアーカイブのページから閲覧およびダウンロードができます。今後も順次、バックナンバーを公開する予定です。
それ以前に当館の近況をお伝えしてきた「目黒寄生虫館月報」「目黒寄生虫館ニュース」も閲覧・ダウンロードできます。
https://kiseichu-archives.blogspot.com/p/blog-page_98.html
ミュージアムショップでは現在、第194号(2014年)以降を販売中です。遠方のかたにはDM便でお送りすることもできますので、こちらもよろしくお願いいたします。
https://www.kiseichu.org/publication
【巖城】
2018年6月17日
ミニ解説会『フタゴムシの不思議』を開催しました
6月16日にミニ解説会「フタゴムシの不思議」を1階展示室で開催しました。小川館長が、フタゴムシの仲間は世界に50種近くいて、それぞれ違う種類の淡水魚に寄生すること、2匹のフタゴムシが体をひねって、腹側の吸盤と背中側の突起を合わせて互いに融合し、消化管や神経までつながってしまうことなどをお話ししました。午前・午後合わせて約40名の皆様にお集まりいただきました。
次回は7月の予定です。日時・内容は当館ウェブサイトでお知らせいたします。【巖城】
2018年6月16日
山口左仲博士の論文原図展示を入れ替え
6月15日に2階展示室の「山口左仲博士が論文に使った原図」展示の入れ替えを行いました。今回は鳥類に寄生する吸虫類と、魚類に寄生する寄生性甲殻類の原図を公開しています。
吸虫類の原図は、鳥類の消化管に寄生する棘口吸虫類を中心に選びました。この仲間は、頭部に短い棘の並ぶ襟(collar)があるのが特徴です。甲殻類では、スケトウダラのえらに寄生し、細長い首を心臓まで伸ばして宿主から吸血するヘモバフェス(Haemobaphes diceraus*)の図もあります。
中央のアクリルケースには、ハシボソガラスに寄生する吸虫 オズワルドイア(Oswaldoia corvi)のプレパラート標本を展示しています。この吸虫の原図と合わせてご覧ください。
日本の寄生虫分類学を切り開いた山口博士の並外れた研究への熱意と、それを支えた腕の良い画工たちの技を感じていただければ幸いです。【巖城】
*) 展示では「Haemobaphes theragrae」と表記しましたが、これは山口博士の当時の論文記載に合わせています。
2018年6月4日
ミニ解説会「フタゴムシの不思議」開催(6/16)
次回の解説会は、2匹の寄生虫が出会うと合体することで有名なフタゴムシです。初代館長 亀谷 了が長年研究していたことで知られています。とても変わった寄生虫ですが、実はフタゴムシの仲間は世界に50種近くもいるのです。今回は、不思議な寄生虫、フタゴムシについてお話しします。
日時: 2018年6月16日(土)①10:30〜 ②13:00〜 それぞれ10分程度(2回とも同じ内容)
場所: 1階展示室
予約・参加費: 不要
講師: 小川 和夫(館長)
2018年6月3日
日本貝類学会大会で発表
5月25日に東京大学総合研究博物館において日本貝類学会若手の会が開催され,当館研究員の高野(私)が世話人として運営に携わり,研究員の脇がカタツムリの寄生虫研究を紹介しました。また全国の若手研究者と情報交換を行いました。
5月26日・27日には東京海洋大学品川キャンパスにおいて日本貝類学会創立90周年記念大会が開催され,上記研究員2名がそれぞれ次の演題で口頭発表とポスター発表を行いました。【高野】
・脇 司「ナンバンマイマイ科貝類を中間宿主とする吸虫Brachylaima属の1種について」(口演)
・高野 剛史「センマイドオシ科貝類の形態,繁殖様式および系統的位置」(ポスター)
5月26日・27日には東京海洋大学品川キャンパスにおいて日本貝類学会創立90周年記念大会が開催され,上記研究員2名がそれぞれ次の演題で口頭発表とポスター発表を行いました。【高野】
・脇 司「ナンバンマイマイ科貝類を中間宿主とする吸虫Brachylaima属の1種について」(口演)
・高野 剛史「センマイドオシ科貝類の形態,繁殖様式および系統的位置」(ポスター)
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