2020年12月9日

日本貝類学会大会で発表しました(オンライン開催)

 

 12月5日に日本貝類学会大会がオンラインで開催され、私(高野)が「ウミシダに寄生するGoodingia 属腹足類(ハナゴウナ科)の分類・分布・系統的位置」という題で口頭発表を行い、また実行委員として運営に関わりました。この大会は沖縄県にて実施予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、Zoomを用いたオンライン開催となりました。

 今年はほぼ全ての学会が、中止かオンライン開催となりました。発表スライドも見易く、これはこれでありだなと思う反面、現地に行って色々な方と交流、情報交換するのも学会の醍醐味だと再認識しました。こんな状況がもう暫く続きそうです。【高野】

2020年11月20日

1階展示室の標本に説明プレートを設置しました

当館1階では、「寄生虫の多様性」をテーマに様々なグループの寄生虫を展示しています。これまでは標本瓶に貼り付けてあるラベルに種名などが記されていましたが、古くなり見にくいものがありました。そこで、各標本に対して名称・宿主・寄生部位・採集年月などを記した説明プレートを設置しました。

それぞれがどんな寄生虫なのか、より深く理解していただけるのではと思います。今回の更新を機に是非ご来館ください!【高野】

2020年11月8日

オンライン講演「他の動物を住処にする寄生・共生貝類の世界」(11/21)のご案内

 

11月14日~23日に開催されるオンラインイベント「いきもにあ2020“いえもにあ”」において、私(高野)が「他の動物を住処にする寄生・共生貝類の世界」という題で講演します。他の動物と密接にかかわって生きる貝類の多様性や生きざまを、綺麗な写真とともにご紹介します。
講演は21日(土曜日)14時からで、事前登録が必要です。他にも面白い講演がたくさんあります。ご参加をお待ちしております。【高野】

いきもにあ公式サイト: https://www.equimonia.net/
講演・演者の紹介: https://www.equimonia.net/enja/

2020年10月21日

港区立みなと科学館 企画展『みんなでえがく たべものがたり展』に協力

 港区立みなと科学館では、10月14日(水)から11月23日(月・祝)まで企画展『みんなでえがく たべものがたり展』が行われています。「未来の食べもの」というテーマで、現在開発されている食べものにまつわる科学や技術が紹介されています。
 サバの陸上養殖の紹介の中にアニサキスに関する展示があり、当館はアニサキス幼虫の標本と写真の提供で協力しています。【巖城】

港区立みなと科学館
企画展『みんなでえがく たべものがたり展』
https://minato-kagaku.tokyo/event/みんなでえがく たべものがたり展/

2020年10月9日

深海調査航海に参加しました

 9月30日から10月5日まで、岩手県大槌町沖で実施された深海調査(新青丸 KS-20-15次航海)に参加しました。久しぶりの野外調査です。期間中ずっと船内で生活することになるため、事前に新型コロナウイルスのPCR検査を受け、陰性とわかってからの乗船でした。

 航海中には、水深90~1850 mの海底から底引き網を使って生物を採集しました。カニのお腹に付くフクロムシ(画像3枚目矢印)やクモヒトデに付くハナゴウナ科の巻貝など、様々な寄生生物が得られました。深海に棲む種類は初めて見るものも多く、研究を進める上で重要になりそうです。【高野】

底引き網を用いた調査
フクロムシ(矢印)

2020年8月8日

特別展「アニサキス症-なぜ2018年に急増したのか?-」開催のお知らせ(8/8~)


 今回の特別展は、身近な魚に寄生することが知られる「アニサキス」がテーマです。2018年に、カツオの生食によるアニサキス食中毒が多発しました。そこで当館では、カツオのアニサキス寄生状況を2年にわたって調査しました。その結果をわかりやすく解説し、アニサキス症が急増した背景に迫ります。アニサキス症のしくみや、安全なお魚の食べ方などを紹介するほか、Q&Aコーナーやカツオに潜むアニサキスを探すクイズもあります。【巖城】

期間:2020年8月8日(土)~(終了日未定)
場所:1階 特別展示スペース・情報コーナー

https://www.kiseichu.org/event

ご来館の際には、新型コロナウイルス感染防止のため、ご協力をお願いいたします。

https://www.kiseichu.org/single-post/2020/06/17/再開のお知らせ(6月17日更新)

2020年6月20日

6月20日(土)より、土曜日・日曜日の開館を再開いたしました

 6月20日(土)より、土曜日・日曜日の開館を再開いたしました。
 これにより、開館日・時間は以前のとおりに戻ります。
 ご来館の際には、新型コロナウイルス感染症対策ご協力をお願いいたします。

 【ご見学時のお願い】

 状況によっては、再び臨時休館の対応をとる可能性もございますのでご了承ください。【巖城】

2020年6月11日

6月10日(水)から展示を再開しました


 6月10日(水)から1階・2階の展示を再開いたしました。
 当面の間、水曜日〜金曜日のみ開館し、土曜日・日曜日は引き続き臨時休館とします。月曜日・火曜日は通常休館日です。
 感染症対策として、パネルの解説はタッチパネルを使用せず、自動再生で上映しています。また、日本海裂頭条虫(サナダムシ)の長さを体験できる8.8mのひもを一時的に撤去しています。
 先日の記事のとおり、1階展示室の標本の配置換えを行い、種類別に色分けしました。1階「地球・人間・寄生虫」パネルには、マダニやヤマビル、ハリガネムシなどの解説を追加しました。これらはパネル下のディスプレイでご覧いただけます。前回記事でお知らせした「山口左仲博士の論文原図」の展示も是非ご覧ください。現在、タッチパネルでの拡大表示はできませんが、スライドショーで拡大画像を上映中です。
 ミニ解説会や特別展示の開催については未定ですが、決まり次第、公式サイトでお知らせいたします。【巖城】

2020年6月7日

再開準備中です!②


















当館では、著名な寄生虫分類学者である山口左仲博士の論文や図版の原稿などを多数保管し、一部を2階展示室で公開しています。
館の再開に向け、「山口左仲博士が論文に使った原図」の入れ替えを行いました。今回は、魚に寄生する単生虫・吸虫と、鯨類に寄生する吸虫の原図です。また、ゴンドウクジラの胆管に寄生する吸虫Campula gondoの実物標本も展示しています。吸虫の中ではかなり細長く、また大型の種類ですので、精細な原図とともに是非ご覧ください。【高野】




2020年6月4日

再開準備中です!

















新型コロナウイルス感染症の拡大により、当館も長期の臨時休館を余儀なくされました。依然予断を許さない状況ではありますが、皆様に展示を楽しんでいただけるよう、開館に向けた準備を進めています。

休館中、1階「寄生虫の多様性」の展示標本の並べ替えを実施しました。また、どの寄生虫がどのグループに属するのか一目でわかるよう、色分けをしました(二枚目矢印)。寄生虫は、一見すると似ているのに全然違うグループであったり、逆に近い仲間でも形が大きく異なる場合があります。多様な寄生虫の世界を感じていただけるのではと思います。【高野】

2020年3月22日

当面の間、臨時休館いたします(3月25日(水)~)

 新型コロナウイルス感染症の流行を考慮し、当面の間臨時休館いたします。

 開館予定、ならびにミニ解説会の日程については、改めてご案内いたします。

2020年3月15日

臨時休館(3月22日(日)まで)と、3月のミニ解説会中止のお知らせ

 新型コロナウイルス感染症の流行を考慮し、3月22日(日)まで臨時休館とさせていただきます。
 次の開館予定は、定期休館日後の3月25日(水)です。

 また、3月のミニ解説会中止とさせていただきます。次回の開催は改めてご案内いたします。

2020年3月8日

3月のミニ解説会中止と、臨時休館(3月11日(水)~15日(日))のお知らせ

 コロナウイルス感染症の流行を考慮し、3月のミニ解説会中止とさせていただきます。
 次回のミニ解説会の開催は改めてご案内いたします。

 なお、3月11日(水)~15日(日)臨時休館とさせていただきます。
 次の開館は、定期休館日後の3月18日(水)です。

 追記(3/15):
 3月22日(日)まで臨時休館とさせていただきます。
 次の開館予定は3月25日(水)です。

2020年2月27日

1階展示室に「情報コーナー」を新設




 「情報コーナー」が1階展示室の階段手前の壁に新設され、2月27日から公開されました。
 このコーナーでは、寄生虫に関する最近の話題や、当館研究員の研究内容、過去の特別展示の抜粋などを、ポスターとタッチパネルを使って紹介します。
 ミニ解説会で使用する60型の映写スクリーンも設置され、より大きな画面で映像を見られるようになりました。
 コーナー最初の展示は、髙野研究員の研究テーマである『ウニやヒトデに寄生する巻貝』と、2019年度特別展示『住血吸虫症の制圧を目指して』の紹介です。
 情報コーナーの掲示内容は、最新の知見をお届けするために、随時更新していきます。毎月開催されるミニ解説会とともに、是非ご覧ください。 【巖城】

2020年2月5日

ミニ解説会「体節を持たない条虫、ギロコチレのお話」開催(2/22)(中止)

【おわび】2月22日(土)ミニ解説会の中止のお知らせ(2020/02/21)


 コロナウイルス感染症の流行を考慮し、2月22日(土)に予定されていたミニ解説会は中止とさせていただきました。決定が開催間際になりましたことをお詫びいたします。なにとぞご理解のほどお願い申し上げます。
 次回のミニ解説会の開催は改めてご案内いたします。





 次回の解説会は軟骨魚類のギンザメに寄生するギロコチレのお話です。ギンザメは、「サメ」という名前はついているものの、同じ軟骨魚類のサメやエイが属す板鰓類とは別の仲間です。ギロコチレは条虫の仲間ですが、サナダムシとは異なり、体節構造は持っていません。体長5 cmほどで、体の側面にフリル状の飾りが付いていて、ちょっとおしゃれな感じがする寄生虫です。現代美術作家 黒沼真由美さんがレース編みにしたサナダムシとギロコチレも展示されていますので、ぜひそちらもご覧ください。 【小川】

日時: 2020年2月22日(土) ①11:00〜 ②13:00〜 それぞれ10分程度(2回とも同じ内容)
場所: 1階展示室
予約・参加費: 不要
講師: 小川 和夫(館長)

2020年1月26日

ミニ解説会『ネズミの寄生虫』を開催しました


 1月25日(土)にミニ解説会『ネズミの寄生虫』を1階展示室で行いました。館内に展示されている寄生虫標本から、広東住血線虫、猫条虫、シファリスタ・カメガイ(Sypharista kamegaii、ムササビの蟯虫)の3種を取り上げ、それぞれの形や生態だけでなく、私達の研究との関わりも紹介しました。午前・午後合わせて47人の方にお越しいただきました。
 次回は2月の予定です。詳しくは当館ウェブサイトでお知らせいたします。【巖城】

2020年1月22日

新江ノ島水族館 企画展『バレンタイン特別展示 究極の片思い 水中の寄生虫たち』に協力


 新江ノ島水族館では、1月14日(火)から3月1日(日)まで企画展『バレンタイン特別展示 究極の片思い 水中の寄生虫たち』が行われています。普段はなかなか見られない100点あまりの貴重な水生寄生虫の標本が紹介されています。
 当館は、初代館長・亀谷了が研究したフタゴムシ(単生類)の標本や写真、アニサキス成虫標本などの提供で協力しています。【巖城】

新江ノ島水族館
『バレンタイン特別展示 究極の片思い 水中の寄生虫たち』
https://www.enosui.com/evententry.php?eid=01751&month=2

2020年1月12日

ミニ解説会『ネズミの寄生虫』開催のお知らせ(1/25)

毎年恒例になった干支の寄生虫のお話、今年は子年なのでネズミの寄生虫について解説します、展示室の寄生虫標本から3~4種を選んでお話しする予定です。
 1回目の解説会の開始時刻は11:00です。今までより30分遅く始めますので、ご注意ください。 【巖城】

日時:2020年1月25日(土)
   ①11:00~ ②13:00~ それぞれ10分程度(2回とも同じ内容)
場所:1階展示室
予約・参加費:不要
講師:巖城 隆(当館研究員)