2018年9月23日

京都大学 大学院生の佐田さんが来館


 9月15〜16日に、京都大学大学院 理学研究科の大学院生、佐田 直也さんが標本閲覧のため来館し、カエルの線虫のタイプ標本(模式標本)を観察しました。この線虫はオタマジャクシの時期にだけ寄生するちょっと変わった寄生虫で、佐田さんは自身の採集した線虫と、山口博士の採集した標本を比較する予定です。研究成果の発表が楽しみです。 【巖城】

2018年9月22日

ニューカレドニアでの生物多様性調査に参加しています


9月4日より、ニューカレドニアのクマックで行われている生物多様性調査(Koumac 2018 Expedition)に参加しています。この調査はパリ国立自然史博物館が主体となり実施しているプロジェクト「Our Planet Reviewed」の一環で、世界各国から貝類や甲殻類の専門家約40名が集まっています。私(高野)は寄生性の種類を中心とした貝類の採集を担当しています。

少し前になりますが、本プロジェクトのブログに、研究対象である寄生性巻貝の紹介文が掲載されました。

http://nouvellecaledonie.laplaneterevisitee.org/fr/carnet-bord/carnet-bord-koumac-2018/mollusques-parasites

写真が多数ありますので、ぜひご覧ください。

調査は10月1日まで続き、2日に帰国予定です。【高野】

2018年9月17日

長崎大学 大学院生の塩﨑さんが来館


 9月5〜8日に、長崎大学大学院 水産・環境科学総合研究科の大学院生、塩﨑 彬さんが標本閲覧のため来館し、山口左仲博士コレクションのうち、クジラ・イルカ類の吸虫標本の観察を行いました。塩﨑さんが現在研究中の新種の吸虫の同定や、吸虫類の新しい分類のためには、タイプ標本(模式標本)の観察が必須となります。当館所蔵の標本が活用された研究の発表を心待ちにしています。 【巖城】

2018年9月12日

島根県で魚類寄生虫の講演会

9月7日(金)に島根県浜田市、8日(土)に島根県松江市で、漁業関係者の方々を対象に魚の寄生虫に関する学習会があり、アニサキスなど、人に寄生する可能性のある寄生虫と目について商品価値を落とす寄生虫(異物としての寄生虫)を中心に話をしてきました。魚を提供する側にとっては生食によるアニサキス食中毒は深刻な問題です。研究者やマスメディアが消費者に正しい情報を提供していくことが重要と感じました。【館長】


2018年9月8日

ミニ解説会「藤浪 鑑展:資料で見る100年前の日本住血吸虫病研究」開催(9/23)


 現在、特別展示「藤浪 鑑展」を開催中です。かつては原因不明とされた日本住血吸虫病。この病気は、藤浪博士の行った実験を通じて感染経路が証明されました。今回は、特別展示を小川館長がさらに掘り下げて解説します。

日時:2018年9月23日(日・祝)①10:30~ ②13:00~ 各回約10分(同じ内容です)
場所:1階展示室
予約・参加費:不要
講師:小川和夫(当館館長)