2022年8月26日

ビル・ゲイツ氏が来館されました

 去る8月19日、マイクロソフト社の創業者でビル&メリンダ・ゲイツ財団を運営する、ビル・ゲイツ氏が当館に来館されました。ウェブサイト、Gates Notes(https://www.gatesnotes.com)のビデオコンテンツ収録のためのご来館でした。感染症対策に尽力するゲイツ氏ですから、寄生虫学の教育・啓発を目指す当館に目をとめていただいたのでしょう。亀谷事務長(右)と私、倉持(左)とで館内をご案内しました。【倉持】

2022年8月13日

3年ぶりの海外出張 その2:国際軟体動物学会

  日程の後半は、ミュンヘンにて行われた国際軟体動物学会(WCM)に参加しました。パリから約6時間の電車移動...のはずでしたが、途中で乗るはずの特急がキャンセルになり、3時間ほど余計にかかりました。旅にトラブルはつきものです。

 会場はルートヴィヒ・マクシミリアン大学です。多くの国外研究者の方に久々にお目にかかり、情報交換や近況報告を行うなど、充実した5日間でした。私は最終日に「Host exploitation of eulimid gastropods: in situ observation, molecular identification and stable isotope analysis」という題で、ハナゴウナ科の巻貝の宿主利用について、野外調査と遺伝子や安定同位体比の解析によって得られた知見を口頭発表してきました。なお、知人の日本人2名がポスター発表賞を受賞しました。おめでとうございます!【高野】


2022年8月11日

3年ぶりの海外出張 その1:パリ国立自然史博物館

 この2年間、新型コロナウイルス感染症によりいろいろな調査や学会が制限されてきましたが、ついに3年ぶりとなる海外出張に行ってきました。7月26日に出発し、フランスのパリ国立博物館での標本調査と、ドイツのミュンヘンで開催された国際軟体動物学会(World Congress of Malacology)参加をあわせて2週間弱の日程です。悩んだのですが、両国とも日本からの入国に際し隔離やPCRの陰性証明は不要ということで、参加を決意しました。



 日程の前半は、パリ国立自然史博物館で、標本観察および今後の研究に用いるサンプルの選定・借り受けの手続きを行いました。2019年、ニューカレドニアでの生物多様性調査の際に私が採集した標本の整理も兼ねています。約200ロットの標本を見てきました。

 高緯度なので夜は22時頃まで明るく、仕事を終えてから近場にある有名な建造物を見に行きました。写真はノートルダム大聖堂です。

 次の投稿では、参加した学会の様子などをご紹介します。【高野】