2024年10月31日

白陵高校(兵庫県)の神尾祐輔先生が来館されました

 10月25日と26日午前に、兵庫県の白陵高校の神尾祐輔先生が標本観察のために来館され、当館所蔵と国立科学博物館所蔵の単生類の標本の観察、写真撮影やスケッチを行いました。当日は朝5時に家を出発されたそうで、遠路はるばるお疲れさまでした。【巖城】

2024年10月26日

小学2年生の取材班がご来館になりました

 10月24日、目黒区立不動小学校の2年生、3名からなる取材班がご来館になり、私、倉持が囲み取材を受けました。この取材は、生活科「えがおのひみつ たんけんたい」の一環で、見学や取材を通してまちや人々への愛着を深め、社会の一員としての自分に目覚めること、体験をプレゼンテーションすることで交流する楽しさを感じることが目標です。取材班からは「展示を作る上での工夫」や「寄生虫館創設のいきさつ」など、私としても嬉しいご質問をいただき、引率の先生共々楽しいひとときを過ごしました。【倉持】

2024年10月25日

第83回日本寄生虫学会東日本支部大会・第75回日本衛生動物学会東日本支部大会合同大会に参加しました

 去る10月12〜13日に東京大学弥生キャンパスで開催された、日本寄生虫学会と日本衛生動物学会の合同支部大会に参加しました。本大会で私、倉持は、新倉 保教授(麻布大学)、三條場千寿准教授(東京大学)とともに共同大会長を務め、当館の研究室長、研究員は大会の運営に携わりました。また、倉持・巖城・髙野・佐田ほかによる「数十年の経過を経て発症した孤虫症の1症例」を発表しました。
 さらに当館は、市民公開講座「顧みられない熱帯病(NTDs)の対策・制圧において人文学は何ができるか?」を「感染症アーカイヴズ」と共催し、学会員以外の方々も含む多くの皆さんに感染症学と人文学との協働の必要性を提案しました。【倉持】

2024年10月4日

山口左仲メダルの展示

 2階展示室の山口左仲博士の業績に関する展示の一角に、10月3日から山口左仲メダルを展示しました。これはオーストラリアの寄生虫(吸虫類)研究グループが、山口博士の功績をたたえて今年、創設したもので、吸虫類の分類学に著しく貢献した研究者に授与されます。第1回の受賞者はロンドン自然史博物館(イギリス)のRodney A. Bray博士でした。メダルの写真は当館から提供したものです。
 これを機会に、同じケース内に展示している「虎の巻」(山口博士が先人の論文を手書きで模写した多数のノートの1冊)の開くページも変更しました。新たな展示も楽しんでいただければ幸いです。【巖城】

2024年10月3日

山口左仲博士の論文原図展示を更新しました

 10月2日に2階展示室の「山口左仲博士が論文に使った原図」展示を更新しました。1年ぶりの更新です。今回は1937〜1938年に発表された、魚類に寄生する単生類に関する論文2編の図版の原図を壁面パネルで展示しています。手前のタッチパネルで図版を拡大して見ることができます。中央のアクリルケースには、山口博士が約90年前にキジハタの鰓から採集した単生類 Epibdella (Benedenia) convoluta(現在は Allobedenenia convoluta のシノニム(同種異名)とされる)のプレパラート標本や、掲載された論文の別刷を展示しました。合わせてご覧ください。【巖城】