2024年10月4日

山口左仲メダルの展示

 2階展示室の山口左仲博士の業績に関する展示の一角に、10月3日から山口左仲メダルを展示しました。これはオーストラリアの寄生虫(吸虫類)研究グループが、山口博士の功績をたたえて今年、創設したもので、吸虫類の分類学に著しく貢献した研究者に授与されます。第1回の受賞者はロンドン自然史博物館(イギリス)のRodney A. Bray博士でした。メダルの写真は当館から提供したものです。
 これを機会に、同じケース内に展示している「虎の巻」(山口博士が先人の論文を手書きで模写した多数のノートの1冊)の開くページも変更しました。新たな展示も楽しんでいただければ幸いです。【巖城】

2024年10月3日

山口左仲博士の論文原図展示を更新しました

 10月2日に2階展示室の「山口左仲博士が論文に使った原図」展示を更新しました。1年ぶりの更新です。今回は1937〜1938年に発表された、魚類に寄生する単生類に関する論文2編の図版の原図を壁面パネルで展示しています。手前のタッチパネルで図版を拡大して見ることができます。中央のアクリルケースには、山口博士が約90年前にキジハタの鰓から採集した単生類 Epibdella (Benedenia) convoluta(現在は Allobedenenia convoluta のシノニム(同種異名)とされる)のプレパラート標本や、掲載された論文の別刷を展示しました。合わせてご覧ください。【巖城】