
この講座は去る2月22・23日、日本各地で展示に携わる職員など40名ほどを集めて、東京国立博物館の黒田記念館(東京都台東区)で開催されました。今回のテーマは「展示のリノベーションを考える」でした。このリノベーションという言葉には、展示のリニューアル(改修)とどまることなく、社会的な要求の変化や、来館される皆様のニーズの拡大と多様化に広く応えるために博物館は生まれ変わる、という意図が込められています。2日間のプログラムは、リノベーションの現在とこれから、リノベーションに向けた展示評価の方法に関する講義、ワークショップ(写真参照)、リノベーションの事例報告などからなりました。多様で高度なデジタル化によりリノベーションを達成した報告の一方で、解説パネルを「手書き」にしたことで来館者が急に増えた事例などは大きな話題となりました。【倉持】