2025年4月27日

目黒マルシェ「初夏祭!」に参加します!!

 目黒マルシェは、目黒通りの大鳥神社交差点~清水交差点間の歩道で開かれる地域活性プロジェクト。道路沿いにあるお店が軒先で露店や蚤の市を開きます。「大人がワクワクするような、おしゃれで楽しい場所を生み出したい」をコンセプトに、ピクニック気分でショッピングやグルメが満喫できるイベントです。
 そこで!!目黒寄生虫館は目黒マルシェの2日間(5月3〜4日)、開館時間を午後6時まで延長、さらに午後5〜6時には館長ほか研究職員が展示室で皆さんのご質問にお答えしたり、ご意見を伺ったり、「おしゃべり博物館」を開催します。もちろん入館無料、ミュージアムショップもオープンします。どうぞ目黒マルシェのお帰りにお立ち寄りください。【倉持】

第13回目黒マルシェ「初夏祭!」
日時:2025年 5月3〜4日 11時〜17時
   どちらかが雨の場合は5日に順延します*
場所:目黒通りの大鳥神社交差点より清水交差点までの各店舗前歩道
目黒マルシェ本部
t@meguromarche.com
TEL 03-3710-2990

*「おしゃべり博物館」は雨天でも開催します。順延はいたしません

2025年4月13日

情報コーナーで「日本の寄生虫症と寄生虫性食中毒の発生状況」展示を開始

 4月11日から情報コーナーで「日本の寄生虫症と寄生虫性食中毒の発生状況」の展示を始めました。
 日本では、かつて見られた回虫・鉤虫・蟯虫などによる寄生虫症はほとんど無くなった一方、新鮮な魚・肉や、汚染された水から感染する寄生虫症や食中毒、海外との交流の増加で感染機会が増えた寄生虫症が問題となり、死者も発生しています。
 新設の展示では、厚生労働省の統計データに基づく、最近10〜20年間の寄生虫症(四類・五類感染症)と寄生虫性食中毒の発生状況をグラフで見られます。今まで展示の無かった、クリプトスポリジウムやジアルジア(ランブル鞭毛虫)などの写真や解説もあります。
 特別展などの開催時は、一時的にそれらの内容に入れ替えることがあります。あらかじめご了承ください。【巖城】

2025年4月9日

久米清治博士を顕彰する楯をご寄贈いただきました

 故 久米清治博士(1915〜2008年)は、東京農工大学農学部獣医学科の教授を務められ、在任中の1948〜1978年に犬糸状虫の生活史を明らかにして、本症予防の道を開いた方です。去る4月2日、久米先生のご子息の久米邦興さんがご来館になり、1972年にアメリカ合衆国犬糸状虫学会から贈られた盾をご寄贈いただきました。今後、常設展示できるよう準備を進めます。このご寄贈は、中垣和英博士(私、倉持が農工大の学生だった時の先生)のご尽力により実現しました。【倉持】

2025年4月2日

日本寄生虫学会第94回大会に参加しました

 この大会は、大会長:大阪大学微生物病研究所の岩永史朗教授のもと、去る3月18、19日に大阪大学コンベンションホールで開催されました。当館から、髙野、佐田両研究員と私(倉持)が参加し、以下のタイトルで研究発表しました。

佐々木・巖城・倉持ほか:2023年および2024年に関東にて発見されたLeucochloridium属吸虫
髙野・倉持ほか:北西北太平洋の超深海性クサウオ科魚類から得られた吸虫の形態と系統的位置
倉持・髙野:皇居東御苑天神濠で捕獲されたナマズの胃から得られた自由生活性ヒル類、シマイシビルErpobdella japonicaについて

 ほかにもシンポジウムが2つ、評議員会・総会をはじめ各種委員会が開かれ、大会前日の3月17日には寄生虫分類形態談話会を主催し、さらに生態学・疫学談話会に出席するなど大忙しの3日間でした。【倉持】