現在、カエルに寄生するとある線虫を日本各地から集めています。この線虫は、1種が日本中に広く分布すると長い間考えられてきました。しかし、いくつかの研究で、遺伝的、形態的な多様性が高いことが報告されており、実は複数の種に分けられるのではないかと疑われています。私は、この線虫の種分類と遺伝的な多様性ができあがった過程に興味を持ち研究をしています。このような研究では、多くの地点からサンプルを集め、遺伝子や形態を比較する必要があるのです。
この研究の一環で、6月19~26日にかけて、広島県、山口県、福岡県、佐賀県でカエル採集を行いました。採集中は日焼けするような晴れの日があった一方で、ずぶぬれになるような雨の日もあり、なかなか大変でした。主に水田やレンコン畑でカエルを探しました。中国地方では田植えは終わり、稲が成長していましたが、九州では田植えの最中でした。山口県では稲作からレンコン栽培への転換が進んでいるようでした。全国を旅しているとこのような、地域の特徴を肌で感じることができます。採集の方はヌマガエル、トノサマガエル、ツチガエル、ニホンアカガエルを捕まえました。採集したカエルを館に持ち帰り解剖したところ、山口県と佐賀県産のカエルから目的の線虫を得ることができました。【佐田】
| ヌマガエルの卵塊 佐賀県 |
| レンコン畑 山口県 |