11月1日に調査のためにご来館になったのは、国際基督教大学で人類学を専攻する学生さんたち。本調査は、同学教授、森木美恵博士ご担当の「人類学質的調査」の授業の一環で、特定の場所で起きていることを人類学的視点で理解するのが目的だそうです。当館が寄生虫(学)に特化した博物館であること、入館無料であること、オリジナルグッズがあることなどの特殊性が学生さんたちの目に留まったようです。
館内では「当館を訪れた動機」や「当館に求めること」などのインタビューが行われたようで、当館スタッフは「お客様の多様性について」、「お客様へのお声かけ」などについてお答えしました。分析の結果が楽しみです。【倉持】
2024年11月8日
2024年11月7日
10月28日、高校で出前実習を行いました
東京都立赤羽北桜高等学校は、家庭学科(保育・栄養科、調理科)、福祉学科(介護福祉科)からなるユニークな学校。2021(令和3)年に開校した新設校です。今回の出前実習は、当館で開催した「教員のための博物館の日」(7月28日)に、調理科の先生が参加してくださったことがご縁となり実現しました。調理を勉強する生徒さんたちですから、食中毒のリスク管理は必須ということで、アニサキス幼虫による食中毒(アニサキス症)を中心に講義とアニサキス検査の実習を行いました。実習のあとの質疑応答も大いに盛り上がり、当館による活動の意義が生徒さんたちに届いたものと思っております。【倉持】
2024年11月5日
歴史学がご専門の先生方が来館されました
11月1日、神戸大学国際文化学研究科教授の塚原東吾博士のご案内で、オランダのユトレヒト大学教授、フロイデンタール研究所所長のトワン・ピータース博士、慶応大学経済学部教授の太田 淳博士、東京大学大学院総合文化研究科の大学院生、岡本 隣さんが来館されました。塚原先生はご専門の科学社会学・科学技術史に関する調査のため、これまでにもご来館いただいておりますが、ほかのお三方は初めてのご来館です。ピータース先生は、人獣共通感染症から科学・医療政策など幅の広い研究を展開される方で、太田先生は東南アジア史がご専門、岡本さんは生物学史を専攻されているとのことでした。日本住血吸虫症制圧史や沼田仁吉作の蝋模型にまつわるエピソードなどのお話をしましたが、やはり山口左仲博士の標本と資料にはとりわけ関心をもっていただいたようでした。【倉持】
2024年11月4日
貸し出した資料の展示を見てきました
「死の貝」(小林照幸(著)文藝春秋 1998年)は、日本の限られた地域に風土病のように蔓延していた、日本住血吸虫症制圧の歴史を描いたドキュメンタリーの名作です。本書が文庫本となり新潮社から発刊されたのを機に、埼玉県戸田市の書店様がキャンペーンを実施しました。
熱心な担当者の方がご来館になったのが7月の下旬。ミヤイリガイ(日本住血吸虫の中間宿主貝)の標本と、デジタル資料を何点か貸出ましたが、それから約1ヶ月、担当者の方は資料集めに奔走されたようです。8月24日には立派なブースが完成してオープンしました。文庫本「死の貝 日本住血吸虫症との闘い」(新潮文庫)はもちろん、寄生虫、感染症関連の本が多数陳列され、今では入手困難な書籍も関連の資料とともに展示されました。情熱にあふれた取材がおこなわれたことが覗われます。
キャンペーンが最終日を迎える10月31日の前夜に書店様を訪ねてみました。本への愛情がひしひしと感じられる本屋さん、素敵ですね。【倉持】
熱心な担当者の方がご来館になったのが7月の下旬。ミヤイリガイ(日本住血吸虫の中間宿主貝)の標本と、デジタル資料を何点か貸出ましたが、それから約1ヶ月、担当者の方は資料集めに奔走されたようです。8月24日には立派なブースが完成してオープンしました。文庫本「死の貝 日本住血吸虫症との闘い」(新潮文庫)はもちろん、寄生虫、感染症関連の本が多数陳列され、今では入手困難な書籍も関連の資料とともに展示されました。情熱にあふれた取材がおこなわれたことが覗われます。
キャンペーンが最終日を迎える10月31日の前夜に書店様を訪ねてみました。本への愛情がひしひしと感じられる本屋さん、素敵ですね。【倉持】
2024年11月2日
The 5th Asian Marine Biology Symposium(第5回アジア海洋生物シンポジウム)で発表
このシンポジウムは10月28日~30日にタイのバンコクで開催され、私(高野)は「Diversity of eulimid gastropods parasitizing the black sea cucumbers Holothuria atra and H. leucospilota in the West Pacific(西太平洋産クロナマコおよびニセクロナマコに寄生するハナゴウナ科腹足類の多様性)」という題でポスター発表を行いました。以前は定期的に開催されていた学会ですが、コロナ禍の影響でだいぶ間が空いてしまいました。日本や開催国タイをはじめ8か国から150名以上の研究者が集い、研究発表・情報交換を行いました。貝類に寄生する吸虫の発表もあり興味深かったです。色々な方とお話ししましたが、今後の国際共同研究のきっかけになればと思います。
空き時間には会場近くの市場を巡ってどのような魚介類が売られているか視察(?)してきました。やはり日本とはだいぶ異なり、淡水魚と甲殻類、イカ、干潟の貝類が中心でした。【高野】
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