2022年10月20日

超深海の生物相調査に参加



 9月30日から10月17日まで、白鳳丸KH-22-8次航海に参加しました。襟裳岬南東沖、千島海溝と日本海溝の境界付近の、水深2000~7500 mの海底にいる生物調査が目的でした。最近の定義では、水深6500 m以深を超深海と呼びます。生物の採取は、主に幅3 mの底引き網を用いて行います。深い場所では、一回の調査に7時間ほどかかりました。
 途中荒天で観測ができない日もありましたが、ナマコに内部寄生する巻貝3種を得ることができました。ほとんど記録のない、大変貴重な標本です。今後の研究が楽しみです。また、一番深い地点で、プラスチックごみが大量に得られたのも印象的でした。こういう場所にたまってしまうのかもしれません。これらも専門家に送られ、研究に生かされる予定です。【高野】