5月25日に、慶應義塾大学 助教の関井清乃先生が来館され、ギンザメに寄生する条虫ギロコチレの調査を実施しました。関井先生はプラナリアの有性化因子を研究されており、その因子は単生虫や吸虫など様々な扁形動物でも保持されている一方、マンソン裂頭条虫などの多節条虫類にはないことがわかってきました(論文参照)。ギロコチレは、条虫の中でも節構造のない単節条虫に属します。有性化因子をもつかどうかは、扁形動物の進化を考える上でも興味深い研究です。【高野】
関井先生の論文はこちらです(オープンアクセス)。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589004222020491