日本海裂頭条虫(
Diphyllobothrium nihonkaiense)は「人体に寄生するサナダムシの一種」として有名ですが、昨年(2017年)、学名を
Dibothriocephalus nihonkaiensis に変えるべきという研究成果が発表されました。寄生虫の学名はどこかの機関が決めるものではなく、研究者の間で分類が正しいと信じられれば徐々に定着するものですが、今回はこの条虫の研究分野ではトップと言える研究グループの発表なので、今後はこの学名が広まると考えられます。
そのため8月12日に、館内数か所にある日本海裂頭条虫の標本やパネルの学名表示を変更しました。さらに最近の知見を反映して、この条虫の生活環の図と説明を一部修正しています。 【巖城】