2021年11月18日

小笠原で寄生貝調査(前編):母島

 11月5日から16日まで、小笠原諸島で寄生貝の調査を行いました。といっても、船で24時間かかるので初日と最終日は船中泊です。実際に調査を行ったのは10日間でした。

おがさわら丸乗船

ははじま丸

 父島到着後、まず母島へ向かいました。乗り継ぎをしてもう2時間の船旅です。3日間滞在しましたが、雨風が強く、思うようにいかない日もありました。それでも、主に刺胞動物に寄生する貝類が多数採集できました。
 写真はスナギンチャク類に寄生するサンゴヤドリガイとクルマガイの仲間です。この2つの貝同士は近い仲間ではありませんが、同じ種類のスナギンチャクに寄生しているのが見つかりました。

カゴメサンゴヤドリ(矢印)

ヒクナワメグルマ(矢印)

母島は山・海とも自然豊かな場所ですが、太平洋戦争の遺構も多く遺されており、歴史を感じることもできる島でした。【高野】

砲台跡地