2021年12月18日
白陵高校(兵庫県)の神尾祐輔先生と生物部の生徒さん2名が来館
2021年12月9日
寄生貝調査で鹿児島へ
2021年12月1日
おうちで博物館ツアー YouTubeで配信中
https://www.youtube.com/watch?v=SMSV0T_xdBA
八尾市立しおんじやま古墳学習館のホームページはこちら
https://racco-taiken.com/sionji/
2021年11月27日
科博でクジラの胃の調査
クジラの調査は初めてだったので、大変良い経験になりました。機会があればリベンジしたいと思います。【高野】
2021年11月21日
小笠原で寄生貝調査(後編):父島
ご紹介するのは、ウニ寄生の巻貝の中でも特に変わった種類です。
バクダンウニトゲヤドリニナは、バクダンウニの棘を変形させ、その中で暮らしています。棘の中には卵がたくさん産みつけられており、棘に開いた僅かな隙間から幼生が放出されます。小笠原の中でも限られた場所でしか報告がなく、今回はこの貝を採りに行ったと言っても過言ではありませんでした。同行者の協力もあり、何とか得ることができました。今後の観察と研究が楽しみです。(*本種の採集は、東京都と環境省の許可を得て行っています)
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バクダンウニトゲヤドリニナに寄生された棘。矢印の先に細長い穴が開く。 |
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棘の中に巻貝が棲む。丸いものは貝の卵塊。 |
2021年11月18日
小笠原で寄生貝調査(前編):母島
11月5日から16日まで、小笠原諸島で寄生貝の調査を行いました。といっても、船で24時間かかるので初日と最終日は船中泊です。実際に調査を行ったのは10日間でした。
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おがさわら丸乗船 |
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ははじま丸 |
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ヒクナワメグルマ(矢印) |
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砲台跡地 |
2021年11月12日
東大医科研マラリア免疫学分野の皆さんが来館されました
東京大学医科学研究所マラリア免疫学分野 | Welcome to Malaria Immunology Laboratory
2021年10月31日
第80回日本寄生虫学会東日本支部大会に参加しました
オンライン発表する佐田研究員
佐田直也『Rhabdiasidae科線虫の系統分類学的研究』
倉持利明『Specificity Indexを用いた日本近海産魚類に寄生する二生吸虫類の宿主特異性の評価』
昨年の同支部大会はコロナ渦により中止を余儀なくされましたが、今年は万全の感染症対策を講じてオンライン開催で実施されました。学会でしか会えない研究仲間もたくさんいるものです。早く対面で開催ができる日が来ることを願ってやみません。【倉持】
2021年7月25日
新青丸による調査航海に参加しました
航海中には、水深300~3500 mの海底から底引き網を使って生物を採集しました。水深3500 mを調査するためには、船からワイヤーを4500 m以上繰り出す必要があり、1回5時間ほどかかります。
2枚目の写真は、魚(ソコダラの仲間)に寄生する大きなカイアシ類です。寄生虫を含め、深海には普段目にしないような生物がたくさんいてよい刺激になります。【高野】
2021年7月22日
京都大学総合博物館 2021年度企画展『医師になる!-京都大学の医学教育-』に協力
2021年度企画展『医師になる!-京都大学の医学教育-』
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/special/20210721/
2021年7月17日
しながわ水族館 夏の特別展『にょろにょろ展』に協力
当館はアニサキスの幼虫・成虫、日本海裂頭条虫の標本の提供で協力しています。【巖城】
しながわ水族館 夏の特別展『にょろにょろ展』
https://www.aquarium.gr.jp/info/3050/
2021年6月30日
山口左仲博士の論文原図展示の更新
6月27日の閉館後に「山口左仲博士が論文に使った原図」の展示更新を行いました。今回の展示は、1930年代に描かれた鳥類・哺乳類・爬虫類に寄生する吸虫の原図です。また、牛の第一胃に寄生する吸虫Fischoederius elongatusの実物標本も展示しています。山口博士が遺した精細な原図を是非ご覧ください。【巖城】
2021年6月24日
ミニ特別展「生体展示 ロイコクロリジウムの幼虫」開催(6/24)のお知らせ
6月24日から、ロイコクロリジウム(Leucochloridium属の吸虫)の幼虫の生体展示を始めました。これは沖縄県・久米島で採集された巻貝のオカモノアラガイに寄生していたものです。
ロイコクロリジウムの幼虫はオカモノアラガイの触角内で活発に動き、鳥に見つけられやすくするという生態で知られています。幼虫が発育すると宿主の貝に負担がかかるようで、あまり長期間飼育することができません。
この機会に、幼虫が実際に動く様子を、是非ご自分の目でお確かめください。ポスターで最新の知見も紹介しています。【巖城】
2021年6月2日
芽殖孤虫のゲノム研究が論文になりました
この研究は、私(倉持)が前職(国立科学博物館)中に宮崎大学、東京慈恵会医科大学ほかとの共同で行ったもので、国際学術誌Communications Biologyオンライン版で公開されました。芽殖孤虫とはヒトに芽殖孤虫症を引き起こす珍しいサナダムシの仲間です。世界での症例数はわずか18例、そのほとんどが死亡例で、特に奇妙なのは成虫が見つかっていないこと、幼虫が無秩序な出芽によって増えること、寄生は皮下をはじめ全身におよぶこと、さらに日本での症例がやや多いことです。研究には、1981年にベネズエラの症例から得られた虫を、マウスの腹腔内で生きたまま維持したものを用い、次世代シーケンサーと最先端のバイオインフォーマティックスを駆使しました。
詳しい内容はこちら
https://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/634985.pdf
論文へのアクセスはこちら
https://www.nature.com/articles/s42003-021-02160-8
芽殖孤虫は目黒寄生虫館で見られます。国立科学博物館の特別展「大地のハンター展」(6月13日まで。要予約)でも展示しています。【倉持】
芽殖孤虫:目黒寄生虫館の展示標本
2021年5月23日
特別展「貝なのに寄生虫? 寄生巻貝の多様性と起源」開催のお知らせ(6/2〜)
巻貝にも寄生性のものがいることをご存知でしょうか?寄生虫の中ではマイナーな存在ですが、数千種が知られています。形や生態が様々で、また寄生虫では珍しく化石が残りやすいため、興味深い存在です。今回の特別展では、寄生巻貝の多様性や生き様を、最新の研究結果を交えてご紹介します。【高野】
期間:2021年6月2日(水)〜10月31日(日)
場所:1階 特別展示スペース・情報コーナー
2021年4月24日
第90回日本寄生虫学会 第32回日本臨床寄生虫学会 合同大会で発表しました
巖城 隆『沖縄のコマッコウから採集されたアニサキス科線虫3種』
倉持利明『黒潮流域に出現する魚類に寄生する二生吸虫類(続報)』
小川和夫『単生類Heterobothrium全種の形態による判別』
佐田直也『日本近海から得られたSulcascaris属線虫の分類学的研究』
高野剛史『三陸沖で採捕されたココノホシギンザメから得られたギロコチレ』
大会計画当初は奈良県での開催が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、オンラインでも参加可能なハイブリッド形式となりました。対面で全国の研究者とお会いできる日を心待ちにしつつ、日々研究に励んでいます。【高野】
2021年4月18日
世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ 企画展『極彩蛇頭魚 -スネークヘッド-』に協力
細長い体にまるでヘビのような頭をもつ魚、「スネークヘッド」。アジアやアフリカを中心に生息する淡水魚ですが、日本に定着したカムルチー、タイワンドジョウ、コウタイの3種は「雷魚」ライギョと呼ばれ、釣りの対象魚としても知られています。企画展では、小型で可愛らしい種から迫力のある大型種まで、スネークヘッドの魅力が紹介されています。
当館は有棘顎口虫と顎口虫症例の画像の提供で協力しています。【巖城】
世界淡水魚園水族館 アクア・トトぎふ
企画展『極彩蛇頭魚 -スネークヘッド-』
https://aquatotto.com/event/schedule/detail.php?p=12042
2021年3月14日
「感染症アーカイブズ」年次報告会(3/21)のお知らせ
3月21日(日)午後2時より、標記の報告会を開催いたします。報告会の後半はワークショップ「COVID-19のパンデミックと「感染症アーカイブズ」の課題」となっており、当館館長による「「資料」を保存することの意義:博物館の役割」という講演もあります。3/19(土)正午までに申し込みいただければ、どなたでも無料で参加できます。詳しくは下記URLをご参照ください。
「感染症アーカイブズ」年次報告会のお知らせ
https://aidh.jp/2021/02/25/news210225b/
2021年3月11日
国立科学博物館 特別展『大地のハンター展』に協力
2021年1月31日
多包条虫(エキノコックス)の展示標本を追加しました
今までは虫卵を実験感染させたハタネズミの標本を展示していましたが、野外ではこんなに多数の幼虫が寄生することはありません。新標本の野生のエゾヤチネズミでは、肝臓などの臓器に部分的に寄生がみられます。しかし、これだけでも数千~数万匹の幼虫が寄生しています。
両方の標本を展示していますので、比較してみてください。 【巖城】
2021年1月30日
アニサキスに関する国際シンポジウムのご案内
2021年1月22日
有害動物標本に解説パネルを設置しました
今月20日に、この展示に分布や生態を説明した解説パネルを設置しました。身近に見られる有害動物についても、よりよく知っていただけると思います。
当館は感染症対策を徹底した上で、通常通り開館しておりますので、お越しいただければ幸いです。 【巖城】
2021年1月18日
2階展示室の標本に説明プレートを設置しました
2021年初投稿です。今年も当館をよろしくお願いいたします。
東京都には緊急事態宣言が出ておりますが、換気やこまめな消毒など、感染症対策を徹底した上で通常通り開館しております。
昨日、1階に続き、2階展示室の標本にも説明プレートを設置しました。2階はヒトに寄生する寄生虫をテーマにしており、ご興味のある方が多いのではと思います。
最近、特に平日は大変空いており、静かにじっくり展示をご覧いただけます。館の運営上あまり喜ばしいことではありませんが、人が密集しすぎるのもよくありませんので、複雑な心境です。【高野】