2022年12月23日
瀬戸海洋生物学セミナーで発表しました
2022年12月4日
一盛和世先生が第29回読売国際協力賞を受賞されました
一盛先生は、1992〜2014年に世界保健機関(WHO)に勤務し、媒介蚊の研究と対策を推進し、太平洋諸国・諸地域において、さらに全世界に向けてリンパ系フィラリア症制圧計画を策定・実施しました。その結果、これまでに17の国・地域で本症が制圧されました。途上国の貧しい人々を苦しめてきた熱帯病の制圧に道を開いた、一盛先生の国際貢献が高く評価されました。一盛先生、心からお祝い申し上げます。【倉持】
2022年11月27日
令和4年度博物館実習を実施しました
1. バーチャル見学会(1コマ):倉持館長
2. 法人運営の仕組みと目黒寄生虫館の歴史(1コマ):亀谷事務長
3. 館の研究・展示活動と標本・資料の管理(1コマ):巖城研究室長
4. サイエンスコミュニケーター養成講座(6コマ):髙野・佐田研究員(2グループに分かれて研究員に取材し、一般向けのプレゼンテーションを作るプログラム)
5. ウェブミュージアムの作成(6コマ):倉持館長(ジャパンサーチを使って展示資料を検索・収集し、各自が小さな展覧会を作りました)
実習生の皆さんに感想を伺ったところ、初めて経験することが多く概ね満足していただいたようでした。【倉持】
2022年11月19日
日本貝類学会令和4年度大会で発表しました
2022年10月20日
超深海の生物相調査に参加
2022年10月16日
日本公衆衛生学会総会に参加しました
2022年10月10日
山口左仲博士の論文原図展示の入れ替え
この度、2階展示室の「山口左仲博士が論文に使った原図」の入れ替えを行い、10月7日から公開しました。今回は1935~1942年に描かれた、鳥類に寄生する吸虫と、哺乳類・爬虫類に寄生する条虫の原図を壁面パネルで展示しています。体長数mにもなる大型の条虫の図はやはり大判で、精巣・卵巣や卵黄腺などの生殖器官が丁寧に描写されています。
中央アクリルケースでは、山口博士が86年前に新潟のマガンから採集した吸虫 ノトコチルス(Notocotylus parviovatus)のプレパラート標本を展示しました。この寄生虫の図版の原図や、報告された論文別刷りも合わせてご覧ください。【巖城】
2022年9月17日
出身高校で講演
講演依頼をいただき、出身校の高校1年生を対象に「研究者とは?」についてお話してきました。研究者になるにはどのようなキャリアを歩むことになるのか、生物学者は普段何をやっているのか、具体的なことが少しでも伝わっていれば嬉しいです。質問が多く出たので、興味はもってもらえたかと感じました。いつか学会等で「この講演を聞いていた者です」という方が現れるのを楽しみにしています。【高野】
2022年9月15日
国立遺伝学研究所で打合せ
2022年9月10日
動物学会大会の関連集会で発表しました
2022年8月26日
ビル・ゲイツ氏が来館されました
2022年8月13日
3年ぶりの海外出張 その2:国際軟体動物学会
日程の後半は、ミュンヘンにて行われた国際軟体動物学会(WCM)に参加しました。パリから約6時間の電車移動...のはずでしたが、途中で乗るはずの特急がキャンセルになり、3時間ほど余計にかかりました。旅にトラブルはつきものです。
会場はルートヴィヒ・マクシミリアン大学です。多くの国外研究者の方に久々にお目にかかり、情報交換や近況報告を行うなど、充実した5日間でした。私は最終日に「Host exploitation of eulimid gastropods: in situ observation, molecular identification and stable isotope analysis」という題で、ハナゴウナ科の巻貝の宿主利用について、野外調査と遺伝子や安定同位体比の解析によって得られた知見を口頭発表してきました。なお、知人の日本人2名がポスター発表賞を受賞しました。おめでとうございます!【高野】
2022年8月11日
3年ぶりの海外出張 その1:パリ国立自然史博物館
この2年間、新型コロナウイルス感染症によりいろいろな調査や学会が制限されてきましたが、ついに3年ぶりとなる海外出張に行ってきました。7月26日に出発し、フランスのパリ国立博物館での標本調査と、ドイツのミュンヘンで開催された国際軟体動物学会(World Congress of Malacology)参加をあわせて2週間弱の日程です。悩んだのですが、両国とも日本からの入国に際し隔離やPCRの陰性証明は不要ということで、参加を決意しました。
日程の前半は、パリ国立自然史博物館で、標本観察および今後の研究に用いるサンプルの選定・借り受けの手続きを行いました。2019年、ニューカレドニアでの生物多様性調査の際に私が採集した標本の整理も兼ねています。約200ロットの標本を見てきました。
高緯度なので夜は22時頃まで明るく、仕事を終えてから近場にある有名な建造物を見に行きました。写真はノートルダム大聖堂です。
次の投稿では、参加した学会の様子などをご紹介します。【高野】
2022年7月29日
アレキサンダー・ベイ博士が来館しました
論文(英文)
Total prevention: a history of schistosomiasis in Japan
https://www.cambridge.org/core/journals/medical-history/article/total-prevention-a-history-of-schistosomiasis-in-japan/9F05F64169B6693AF68E96D49E2278E7
著書(和文、共著)
暮らしのなかの健康と疾病 東アジア医療社会史
http://www.utp.or.jp/book/b598914.html
2022年7月17日
滋賀県立大学の土田華鈴さんが来館
2022年7月13日
旭川医科大学の佐々木瑞希先生と、北里大学の原口麻子さんが来館
2022年7月9日
千葉県でカエルの寄生虫調査を実施
7月1日に、千葉県で寄生虫調査のために、カエル採集を行いました。当日は、猛暑のため熱中症に気を付けながら行動しました。調査中はカエルを好んで捕食するヤマカガシという毒ヘビが多数見られ、カエルの生息密度が高いことがうかがわれました。しかし、猛暑のためか、カエルは4個体しか採れませんでした。一方で、寄生虫については、線虫4種、吸虫1種、鉤頭虫1種が確認できました。
2022年7月7日
野口英世記念感染症ミュージアムの開館式典に出席
感染症ミュージアムは2日から正式オープンしています。野口英世記念館と合わせてご訪問ください。 【巖城】
野口英世記念感染症ミュージアム
https://www.noguchihideyo.or.jp/idm/
2022年6月29日
2022年6月12日
特別展「神出鬼没・変幻自在 芽殖孤虫に迫る」開催(6/12~)
その研究成果は当館刊行物「むしはむしでもはらのむし通信」第201号でご紹介していますが、実物の標本と資料をご覧いただくために、この特別展を企画しました。
合わせて隣接の情報コーナーでは「"DNA解析"って実際に何をやっているの?」と題して、上記の研究にも用いられた「DNA解析」などの手法について、ポスターとタッチパネルで紹介しています。 【巖城】
期間 : 2022年6月12日(日)~(終了日未定)
場所 : 1階 特別展示スペース
https://www.kiseichu.org/single-post/20220610
2022年6月1日
日本寄生虫学会大会に参加しました
5月28〜29日に帯広市のとかちプラザで開かれた、第91回日本寄生虫学会大会に参加しました。昨年同様にハイブリッド開催で、私(倉持)は現地参加、ほかはオンライン参加しました。当館からの発表は以下のとおりでした。
髙野・佐田研究員:アニサキス属とシュードテラノバ属(線形動物門:アニサキス科)はそれぞれ非単系統群である(口頭発表)
小川名誉館長・佐田研究員ほか:飼育中のイトウに寄生していた単生類Discocotyleについて(ポスター発表)
倉持:黒潮流域のオキアナゴから得られたPseudosteringophorus属二生吸虫の未記載種(ポスター発表)
また、青山学院大学の飯島 渉教授主催のシンポジウム「リンパ系フィラリア症の征圧は海を越えて:歴史学から見る長崎県、愛媛県、済州島(韓国)の例(原題は英語)」ではコメンテーターを務め、さらに、当館で今年1月から実施した特別展「済州島の象皮病」も会場内でご披露しました。【倉持】
2022年5月22日
奄美大島と喜界島で野外調査
今回は、標本の採集と、巻貝が宿主のどの辺に付着しているのかについてデータを採ることを目的としました。梅雨に入っていることもあり日程の前半は雨風に打たれましたが、後半は良い天気に恵まれ、クモヒトデに寄生する種などを得ました。この貝は長い吻(口)を宿主体内に差し込んで付着しているのですが、その吻はどこまで伸びているのだろうか?というのが最近の興味です。【高野】
2022年3月26日
白鳳丸による調査航海に参加
今回は、使用する機器への習熟を主目的とした航海でした。秋に次の航海が控えていますが、その際に活躍する予定の、これまであまり使用経験のない機器を用いた生物採集の流れ、問題点などを把握しました。無事にサンプルも得られましたので、今後研究に生かしていこうと思います。
駿河湾での調査中には、綺麗な富士山を拝むことができました。【高野】